下の記事でリクエストしていただいた大塚愛のスパ小説です。
9/7後半追加しました。
「そこに立って、お尻出しなさい」
「え……」
都内某所の収録スタジオ。愛はマネージャーにそう言われ、思わず言葉を失う。
「反省できない子にはお仕置。いつも言ってることでしょ」
「いや、でも、こんなとこで……」
マネージャの指さす方向を見て、弱弱しい口調で返す。歌番組収録中のスタジオには、当然多くのスタッフがいる。2人きりで行われるいつものお仕置とは、状況が違いすぎた。先ほどまでの笑顔を失い、愛は泣きそうな表情になる。
しかし、マネージャーの表情は険しく、とても許してくれるような様子ではなかった。
「早くしなさい。たくさんの人を待たせているのがわからないの」
「でも……みんな見てるのに」
「だからここでやるんじゃない。みんなに恥ずかしい格好見てもらったら、少しは反省できるでしょ。
まさか、自分が何したかわかってない訳じゃないよね」
スタッフたちが怪訝な表情を浮かべる中、愛は涙声で答える。
「……セット蹴って、壊しました。ごめんなさい」
「そう。で、その後なんて言った?」
「……」
「さっき自分で言ったことじゃないの? 答えなさい」
「……こんなのは、また作ればいい、と言いました」
「悪びれもせず、ね。挙句の果てには、「すぐ壊れるセットが悪い」とまで言ってたよね」
「はい……」
「そこまでわかってるんだったら、自分が罰を受けるべきなのはわかるんじゃない」
マネージャーが厳しい口調で問いただす。辺りにも、緊張した空気が漂い始めていた。
「みんなの前でお尻叩くのだけは許してください……お仕置きは後で受けますから」
愛はうつむき加減で懇願した。しかし、心の中では許してくれるわけがないと悟っていた。
人のいるところでお仕置を言い渡されたことは今まで一度もなかった。愛が酷いミスをした時も、寝坊してスタジオに遅れてきた時も、お仕置を受けたのはその日の仕事がすべて終わってからだったのだ。だからこそ、それだけ今日の愛の行動に怒っている、お仕置を受けるまでは絶対に許してはくれないほどに。
「早くしないと回数が増えるだけよ。それとも、もっと恥ずかしいお仕置が受けたい?」
もっと恥ずかしいお仕置。その言葉を聞いて愛は一瞬体を震わせた。このままごねていたら、もっと辛い目に遭う。選択肢はひとつしかないのだ。
「ごめんなさい……お尻叩いてください」
そう言って、愛は一歩、また一歩と前に出る。
そして前方の壁を前に立ち止まり、数秒の間をおいてジーンズのベルトを緩める。
「早くしなさい。何回言わせるの」
言われて愛は、小さな声で「はい」と返し、そのまま下着と一緒にジーンズを膝の高さまで下ろす。
「じゃ、両手を壁に付けて。
回数はそうね……あまり時間も取れないから、私からは20回だけにしておくわ」
ええ!?少な! と一瞬驚いた愛だが、しかし聞き逃しはしなかった。
私からは……? はっきりと聞こえたその言葉からは、嫌な予感しかしなかった。
「で、その後スタッフの皆さんからも10回づつ。反省できていなかったら追加するかも知れないけど、とりあえずそれでいくから」
「みんなからって……」
愛は、思わず振り返って周りを見る。数えてみればスタッフは10人ほど。全部あわせれば100回を越すことになる。
「いや……そんなん、無理です」
つい本音がこぼれる。この場で逆らって罰が軽くなることなどありえないと知りながらも、言葉にせずにはいられなかった。100回。いつもはその半分でも耐えられず、泣きじゃくって醜態を晒すというのに。これでは頑張っても絶対にどうにもならない。
「あのね、この回数はあなたがやったことに対する罪に相当する数であって、あなたが耐えられるかどうかは関係ないの。それよりもう始めるから、お尻突き出して、きちんとお願いしなさい」
冷たく放たれたマネージャーの言葉に、愛は観念した。どうせ避けられないなら、早く終わらせたほうがいい。恥ずかしさに耐えてお仕置きの姿勢をとり、涙声になりながらも話し始める。
「皆さんに迷惑をかけて、すみませんでした。罰として、お尻に、お仕置きをお願いします」
「よし。じゃあ、数もちゃんと数えなさいよ」
言うと同時に、マネージャーの平手が愛の尻に容赦なく叩きつけられる。
「いちっ」
ぱちん、と音が鳴り響く。周りのスタッフ達はマネージャーの放つ空気にのまれて無言。完全に引いていた。
そしてその後もマネージャーのお仕置きは続き、最後の20回目を終えた。
愛は声を殺して泣いており、尻は赤くなっていた。この後100回も続けたらどうなるのか。一人の若手男性スタッフはそのような事を考えて、思わず「ぱねえ……」と呟いた。
「私からは終わり。……じゃあー、次、お願いできる」
マネージャーは近くにいた女性スタッフの一人に声をかけた。愛より年下の新人スタッフである。女性は困惑しながらも、マネージャーの圧力に押されて了承する。
「愛さん、ごめんなさい」
謝罪とともに放たれた平手は、流石にマネージャーと比べたら弱弱しいもので、正直あまり痛みはなかった。しかし、同姓で年下のスタッフにお仕置を受けているという事実が、どうしようもなく羞恥心をかきたてた。小さな声で「にじゅういち」としっかり回数を数えながらも、愛の顔は真っ赤になっていた。
「さんじゅうっ、……ありがとう、ございました」
遠慮がちだったお仕置きも、マネージャーからの指摘が入り、徐々に強まっていった。最後の一発が終わる頃には、愛は声を上げて泣き始めていた。
その後、男性も含めたスタッフからのお仕置が続いた。流石に全力で叩く者はいなかったが、50回を超えた辺りからは我慢の限界といった様子で、愛は人目もはばからず泣きじゃくっていた。途中で何度か耐え切れずに許しを請うが、その度にマネージャーから叱られ、追加のお仕置を受けた。
そして最後の一人。愛と同年代の男性スタッフからのお仕置が始まる。愛はもう恥ずかしさを考える余裕もなく崩れそうな足を大きく開いて、ただ終了の時を待っていた。
一発目。遠慮しつつもそれなりの強さで放たれる。
「ああっ」
70回を過ぎた辺りから数は数えられていなかった。始めの頃は間違えるたびにやり直しを受けていたが、愛の状況から、徐々に黙認されるようになっていた。
5回、6回と続ける。比較的早いペースなのは、早く終わらせてやろうという男性スタッフなりの優しさであった。周りのスタッフたちも、見ていられないといった様子だ。
愛の叫び声の中、ほとんど間を置かずに最後の一発が放たれる。愛は泣きながらも最後のスタッフに礼を言い、壁についていた手を離した。
「これで全員、終わりね。ほら、愛。皆さんにももう一度お礼を言いなさい」
愛は下着を下ろしていることも忘れて前を向き、スタッフたちに向けて頭を下げた。
「今日は、本当にごめんなさい。はん、反省、してます、もう二度とあんなこと、しません」
愛は、心の底から反省していた。お仕置きの最中、痛みと恥ずかしさに耐えながら、何度も自らの行いを後悔していた。これだけのお仕置きをされるに値する振る舞いだったと、思い返すたびに痛感した。謝罪の言葉は、そんな愛の精一杯の気持ちだった。
10秒ほど経って、ようやく頭を上げる。いまだ涙が止まらず、どうしようもなく滲む視界にスタッフたちとマネージャーの姿が映る。痛みと緊張で頭が真っ白になっていたが、あふれ出る涙を拭って、ようやく皆が拍手していることに気がついた。
「よく頑張ったね。もう十分反省したって、みんなにも伝わってるよ」
マネージャーの笑顔を見て、愛の両足は崩れる。ようやく緊張から解き放たれ、また声を上げて泣いた。
「ごめんなさい、みんな、ありがとう」
今日のことをしっかり胸に刻みつけて、二度とあんなことのないように誓う愛だった。
9/7後半追加しました。
「そこに立って、お尻出しなさい」
「え……」
都内某所の収録スタジオ。愛はマネージャーにそう言われ、思わず言葉を失う。
「反省できない子にはお仕置。いつも言ってることでしょ」
「いや、でも、こんなとこで……」
マネージャの指さす方向を見て、弱弱しい口調で返す。歌番組収録中のスタジオには、当然多くのスタッフがいる。2人きりで行われるいつものお仕置とは、状況が違いすぎた。先ほどまでの笑顔を失い、愛は泣きそうな表情になる。
しかし、マネージャーの表情は険しく、とても許してくれるような様子ではなかった。
「早くしなさい。たくさんの人を待たせているのがわからないの」
「でも……みんな見てるのに」
「だからここでやるんじゃない。みんなに恥ずかしい格好見てもらったら、少しは反省できるでしょ。
まさか、自分が何したかわかってない訳じゃないよね」
スタッフたちが怪訝な表情を浮かべる中、愛は涙声で答える。
「……セット蹴って、壊しました。ごめんなさい」
「そう。で、その後なんて言った?」
「……」
「さっき自分で言ったことじゃないの? 答えなさい」
「……こんなのは、また作ればいい、と言いました」
「悪びれもせず、ね。挙句の果てには、「すぐ壊れるセットが悪い」とまで言ってたよね」
「はい……」
「そこまでわかってるんだったら、自分が罰を受けるべきなのはわかるんじゃない」
マネージャーが厳しい口調で問いただす。辺りにも、緊張した空気が漂い始めていた。
「みんなの前でお尻叩くのだけは許してください……お仕置きは後で受けますから」
愛はうつむき加減で懇願した。しかし、心の中では許してくれるわけがないと悟っていた。
人のいるところでお仕置を言い渡されたことは今まで一度もなかった。愛が酷いミスをした時も、寝坊してスタジオに遅れてきた時も、お仕置を受けたのはその日の仕事がすべて終わってからだったのだ。だからこそ、それだけ今日の愛の行動に怒っている、お仕置を受けるまでは絶対に許してはくれないほどに。
「早くしないと回数が増えるだけよ。それとも、もっと恥ずかしいお仕置が受けたい?」
もっと恥ずかしいお仕置。その言葉を聞いて愛は一瞬体を震わせた。このままごねていたら、もっと辛い目に遭う。選択肢はひとつしかないのだ。
「ごめんなさい……お尻叩いてください」
そう言って、愛は一歩、また一歩と前に出る。
そして前方の壁を前に立ち止まり、数秒の間をおいてジーンズのベルトを緩める。
「早くしなさい。何回言わせるの」
言われて愛は、小さな声で「はい」と返し、そのまま下着と一緒にジーンズを膝の高さまで下ろす。
「じゃ、両手を壁に付けて。
回数はそうね……あまり時間も取れないから、私からは20回だけにしておくわ」
ええ!?少な! と一瞬驚いた愛だが、しかし聞き逃しはしなかった。
私からは……? はっきりと聞こえたその言葉からは、嫌な予感しかしなかった。
「で、その後スタッフの皆さんからも10回づつ。反省できていなかったら追加するかも知れないけど、とりあえずそれでいくから」
「みんなからって……」
愛は、思わず振り返って周りを見る。数えてみればスタッフは10人ほど。全部あわせれば100回を越すことになる。
「いや……そんなん、無理です」
つい本音がこぼれる。この場で逆らって罰が軽くなることなどありえないと知りながらも、言葉にせずにはいられなかった。100回。いつもはその半分でも耐えられず、泣きじゃくって醜態を晒すというのに。これでは頑張っても絶対にどうにもならない。
「あのね、この回数はあなたがやったことに対する罪に相当する数であって、あなたが耐えられるかどうかは関係ないの。それよりもう始めるから、お尻突き出して、きちんとお願いしなさい」
冷たく放たれたマネージャーの言葉に、愛は観念した。どうせ避けられないなら、早く終わらせたほうがいい。恥ずかしさに耐えてお仕置きの姿勢をとり、涙声になりながらも話し始める。
「皆さんに迷惑をかけて、すみませんでした。罰として、お尻に、お仕置きをお願いします」
「よし。じゃあ、数もちゃんと数えなさいよ」
言うと同時に、マネージャーの平手が愛の尻に容赦なく叩きつけられる。
「いちっ」
ぱちん、と音が鳴り響く。周りのスタッフ達はマネージャーの放つ空気にのまれて無言。完全に引いていた。
そしてその後もマネージャーのお仕置きは続き、最後の20回目を終えた。
愛は声を殺して泣いており、尻は赤くなっていた。この後100回も続けたらどうなるのか。一人の若手男性スタッフはそのような事を考えて、思わず「ぱねえ……」と呟いた。
「私からは終わり。……じゃあー、次、お願いできる」
マネージャーは近くにいた女性スタッフの一人に声をかけた。愛より年下の新人スタッフである。女性は困惑しながらも、マネージャーの圧力に押されて了承する。
「愛さん、ごめんなさい」
謝罪とともに放たれた平手は、流石にマネージャーと比べたら弱弱しいもので、正直あまり痛みはなかった。しかし、同姓で年下のスタッフにお仕置を受けているという事実が、どうしようもなく羞恥心をかきたてた。小さな声で「にじゅういち」としっかり回数を数えながらも、愛の顔は真っ赤になっていた。
「さんじゅうっ、……ありがとう、ございました」
遠慮がちだったお仕置きも、マネージャーからの指摘が入り、徐々に強まっていった。最後の一発が終わる頃には、愛は声を上げて泣き始めていた。
その後、男性も含めたスタッフからのお仕置が続いた。流石に全力で叩く者はいなかったが、50回を超えた辺りからは我慢の限界といった様子で、愛は人目もはばからず泣きじゃくっていた。途中で何度か耐え切れずに許しを請うが、その度にマネージャーから叱られ、追加のお仕置を受けた。
そして最後の一人。愛と同年代の男性スタッフからのお仕置が始まる。愛はもう恥ずかしさを考える余裕もなく崩れそうな足を大きく開いて、ただ終了の時を待っていた。
一発目。遠慮しつつもそれなりの強さで放たれる。
「ああっ」
70回を過ぎた辺りから数は数えられていなかった。始めの頃は間違えるたびにやり直しを受けていたが、愛の状況から、徐々に黙認されるようになっていた。
5回、6回と続ける。比較的早いペースなのは、早く終わらせてやろうという男性スタッフなりの優しさであった。周りのスタッフたちも、見ていられないといった様子だ。
愛の叫び声の中、ほとんど間を置かずに最後の一発が放たれる。愛は泣きながらも最後のスタッフに礼を言い、壁についていた手を離した。
「これで全員、終わりね。ほら、愛。皆さんにももう一度お礼を言いなさい」
愛は下着を下ろしていることも忘れて前を向き、スタッフたちに向けて頭を下げた。
「今日は、本当にごめんなさい。はん、反省、してます、もう二度とあんなこと、しません」
愛は、心の底から反省していた。お仕置きの最中、痛みと恥ずかしさに耐えながら、何度も自らの行いを後悔していた。これだけのお仕置きをされるに値する振る舞いだったと、思い返すたびに痛感した。謝罪の言葉は、そんな愛の精一杯の気持ちだった。
10秒ほど経って、ようやく頭を上げる。いまだ涙が止まらず、どうしようもなく滲む視界にスタッフたちとマネージャーの姿が映る。痛みと緊張で頭が真っ白になっていたが、あふれ出る涙を拭って、ようやく皆が拍手していることに気がついた。
「よく頑張ったね。もう十分反省したって、みんなにも伝わってるよ」
マネージャーの笑顔を見て、愛の両足は崩れる。ようやく緊張から解き放たれ、また声を上げて泣いた。
「ごめんなさい、みんな、ありがとう」
今日のことをしっかり胸に刻みつけて、二度とあんなことのないように誓う愛だった。
せっかくリクエスト頂いたのに、こんなに遅れてしまって本当に申し訳ないです。
しかも前半だけ……自分は想像以上にダメ人間だったようです。真にお仕置きされるべきは大塚愛ではなく自分でした……
追記:
さらに遅れてすみせん。端折り気味かもしれませんが、なんとか完結です。
これ厳しすぎだろ……と思いながら書いてました。スタッフ10人くらいというのは適当です。本当は多分違います。あと自分も大塚愛と同じ関西人なのですが、何故か関西弁をほとんど入れられなくて残念でした。話すのと書くのとでは何かが違うのかも知れません。
ともあれ、読んでくださった方、ありがとうございました。
もうひとつ頂いているリクエストは……気長にお待ちください。こればっかりですみません。
しかも前半だけ……自分は想像以上にダメ人間だったようです。真にお仕置きされるべきは大塚愛ではなく自分でした……
追記:
さらに遅れてすみせん。端折り気味かもしれませんが、なんとか完結です。
これ厳しすぎだろ……と思いながら書いてました。スタッフ10人くらいというのは適当です。本当は多分違います。あと自分も大塚愛と同じ関西人なのですが、何故か関西弁をほとんど入れられなくて残念でした。話すのと書くのとでは何かが違うのかも知れません。
ともあれ、読んでくださった方、ありがとうございました。
もうひとつ頂いているリクエストは……気長にお待ちください。こればっかりですみません。
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コメント
無題
なかなか書けないもんはしょうがないですよ�続き楽しみにしてます!
posted by NONAME at
2009/07/07
01:46
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