昔書いたのがあったので載せます。間を持たせるために。
あまりにも酷い文章だったので少し直しましたが、基本的に大して変わっていません。なので今以上にへったくそです。でも自分では気に入ってます。
「奴だ! 奴が来るぞ!」
生徒たちがにわかに騒ぎ出した。
「ガーン!!」
大声を上げつつ勢いよく扉を開けた一人の男。
そう、彼が生徒たちを恐怖の谷に突き落とす鬼教師。通称『モグラ先生』だ。
「誰だぁ! 俺の机の上に置いてあったドラクエ8を割りやがったとんでもボーイは!」
彼は学校の誰もが知る程のゲーム通。
それも大好きなドラクエを割られたのだから、怒り狂うのも当然である。
しかし、生徒たちはやっていない。
そもそも彼らは今日、モグラ先生専用の職員室、通称「モグラの穴」に一度も入っていない。モグラの穴の入り口には監視カメラが仕掛けられているので、アリバイは完璧である。
しかしそんなことは彼には関係なかった。
アリバイがあろうが、生徒はやってなかろうが、怒りを発散できれば
それで良かったのだ。彼はそういう男だった。
これまでも生徒たちはたくさんの謂れなき罪を被らされた。
それでも耐えるしかなかった。
教師達さえも支配下に置くモグラ先生を止めることが出来る人間など、この場に一人もいないのだ。
そして何かあると、罰を受けるのはいつもこのクラスの生徒たちである。
これはこの教室がモグラの穴の隣りにあるから、つまり単純に近いからである。
「てめぇらが全員でやったんだ、間違いねぇ。……今からおしおきタイムだ。覚悟しろ!」
そう言って彼は、手に持っていた長ネギを振りかざし、さらに鞄からあるものを取り出した。
モグラだ。
これが彼の名の由来である。
「全員! ケツ出せ!」
言われたとおり生徒たちは即座に尻を出した。
「今日はいつもより充実のラインナップでいくからなぁー」
「うおらぁ!」
彼はモグラを手に取り、長ネギで打ち出したのだ。ちょうど野球のノックの様に。
ズドス!
生徒の尻にモグラがクリーンヒットした。呻き声が教室内に響く。
それもそのはず。モグラはすごい硬いのだ。その硬さは硬球の比ではない。
さらにモグラ先生はすさまじくマッチョだった。
二つの要素が合わさったとき、この地獄が完成するのだ。
――3時間後
「この辺にしといてやる。次はねぇと思え!」
結局打たれたモグラは300匹。
生徒たちは皆、芋虫のように這いつくばっていた。
その尻はどれも怪我どころではすまないほどに腫れ上がっている。
生徒たちの耐え続ける日々は一体いつまで続くのだろうか……
その答えを知っているのは、モグラ先生だけである。
あまりにも酷い文章だったので少し直しましたが、基本的に大して変わっていません。なので今以上にへったくそです。でも自分では気に入ってます。
「奴だ! 奴が来るぞ!」
生徒たちがにわかに騒ぎ出した。
「ガーン!!」
大声を上げつつ勢いよく扉を開けた一人の男。
そう、彼が生徒たちを恐怖の谷に突き落とす鬼教師。通称『モグラ先生』だ。
「誰だぁ! 俺の机の上に置いてあったドラクエ8を割りやがったとんでもボーイは!」
彼は学校の誰もが知る程のゲーム通。
それも大好きなドラクエを割られたのだから、怒り狂うのも当然である。
しかし、生徒たちはやっていない。
そもそも彼らは今日、モグラ先生専用の職員室、通称「モグラの穴」に一度も入っていない。モグラの穴の入り口には監視カメラが仕掛けられているので、アリバイは完璧である。
しかしそんなことは彼には関係なかった。
アリバイがあろうが、生徒はやってなかろうが、怒りを発散できれば
それで良かったのだ。彼はそういう男だった。
これまでも生徒たちはたくさんの謂れなき罪を被らされた。
それでも耐えるしかなかった。
教師達さえも支配下に置くモグラ先生を止めることが出来る人間など、この場に一人もいないのだ。
そして何かあると、罰を受けるのはいつもこのクラスの生徒たちである。
これはこの教室がモグラの穴の隣りにあるから、つまり単純に近いからである。
「てめぇらが全員でやったんだ、間違いねぇ。……今からおしおきタイムだ。覚悟しろ!」
そう言って彼は、手に持っていた長ネギを振りかざし、さらに鞄からあるものを取り出した。
モグラだ。
これが彼の名の由来である。
「全員! ケツ出せ!」
言われたとおり生徒たちは即座に尻を出した。
「今日はいつもより充実のラインナップでいくからなぁー」
「うおらぁ!」
彼はモグラを手に取り、長ネギで打ち出したのだ。ちょうど野球のノックの様に。
ズドス!
生徒の尻にモグラがクリーンヒットした。呻き声が教室内に響く。
それもそのはず。モグラはすごい硬いのだ。その硬さは硬球の比ではない。
さらにモグラ先生はすさまじくマッチョだった。
二つの要素が合わさったとき、この地獄が完成するのだ。
――3時間後
「この辺にしといてやる。次はねぇと思え!」
結局打たれたモグラは300匹。
生徒たちは皆、芋虫のように這いつくばっていた。
その尻はどれも怪我どころではすまないほどに腫れ上がっている。
生徒たちの耐え続ける日々は一体いつまで続くのだろうか……
その答えを知っているのは、モグラ先生だけである。
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