人気のない廃校舎。の教室。その中で私はひとり、下手糞な合成写真のように突っ立っていた。
まさか本当にあるなんて。
正直信じてはいなかった。同窓会の2次会で、酒に酔った旧友の、それも人伝に聞いたという話だ。鵜呑みに出来るはずはない。それでも。
あれさ、まだ残ってるらしいよ。場所もそのまんまで。捨てりゃいいのに、よっぽど面倒だったのかな。
まじで、と笑いながら聞いていた私は、しかし内心動揺していた。忘れていた記憶が、呼び起こされた。どうしようもなく嫌な記憶でしかないはずなのに、その話を聞いた時から胸の昂ぶりが止まらなかった。
抑える為には、来るしかなかった。
「ほんとに、そのまま……」
近づいていき、そっと手を伸ばす。埃にまみれながらも、その姿は記憶のまま。あの頃の空気を、確かに思い出させてくれた。
痛くて、恥ずかしくて、ただただ辛い思い出。
それでも私は、ここに来てしまった。そして『それ』を見て、触って、何故かほっとした。変わらないでいてくれた事に、純粋に安心した。
「まだ……動くかな」
肩に下げていた荷物を下ろすと、その中から乾電池を数本、取り出した。そして『それ』の側面に手をかけ、蓋をはずす。中に、電池をはめ込む。
いつも背面から伸びているACコードを繋いでいたから、電池駆動もできるなんて知らなかった。今日のために、わざわざ調べておいたのだ。
作業を進めながら、苦笑した。廃校舎にまで忍び込んで、何を必死になっているんだ。
そんなにも、この子が見たかったのか。また『おしおき』されたかったのか。
「……」
自分でも説明なんてできない。ただ気持ちの通りに動いたら、こうなっていただけ。そして今も、思うままに動いている。この後どうするかなんて考えていない。
準備が終わった。
そっと電源のスイッチを押すと、POWERランプが光り、懐かしい駆動音が聞こえる。
『腕』が定位置まで上がり、少しするとREADYランプが点灯する。
その光景を見ていた私は、泣きそうになっていた。そうだ、この瞬間が、一番恥ずかしかった。みんなの前で先生が電源を入れ、準備完了を待つのだ。腕が上がっていくのを見ながら、私の心臓は破裂しそうなほどに強く鳴っていた。顔だって真っ赤になっていたに違いない。
そして準備が終わったら。
私は念のため周りに誰かいないか確認してから、スカートの中の下着に手をかけた。それを膝の辺りまで下ろすと、そっとスカートを捲り上げた。
この子は初期のタイプだったから、下着を脱がせるような高度な機能はついていなかった。
みんなの前で自らお尻を出すのは、耐えられないくらい恥ずかしかった。『おしおき』の前に泣き出してしまって、追加の罰を受けた子もいた。
辛いのに、恥ずかしいのに、私は自ら進んで『膝』の上に乗った。あの頃では、考えられなかった。
私は、卒業してから10年、この子を求めていたのか。叱られたかったのか。感情もない機械にお尻を叩かれてわんわん泣きたかったのか。それは一体、どういう気持ちだろう。
考えても、表現なんてできない。誰にも分かってはもらえない。私にもわからないのだから。
でも、今の私の行動には強い想いがある。
それだけ確かで、だから迷いもなく。
運転スイッチに手を伸ばす。きつく目を瞑り、覚悟をこめて指を押し込む。
「おしおきを、お願いします」
まさか本当にあるなんて。
正直信じてはいなかった。同窓会の2次会で、酒に酔った旧友の、それも人伝に聞いたという話だ。鵜呑みに出来るはずはない。それでも。
あれさ、まだ残ってるらしいよ。場所もそのまんまで。捨てりゃいいのに、よっぽど面倒だったのかな。
まじで、と笑いながら聞いていた私は、しかし内心動揺していた。忘れていた記憶が、呼び起こされた。どうしようもなく嫌な記憶でしかないはずなのに、その話を聞いた時から胸の昂ぶりが止まらなかった。
抑える為には、来るしかなかった。
「ほんとに、そのまま……」
近づいていき、そっと手を伸ばす。埃にまみれながらも、その姿は記憶のまま。あの頃の空気を、確かに思い出させてくれた。
痛くて、恥ずかしくて、ただただ辛い思い出。
それでも私は、ここに来てしまった。そして『それ』を見て、触って、何故かほっとした。変わらないでいてくれた事に、純粋に安心した。
「まだ……動くかな」
肩に下げていた荷物を下ろすと、その中から乾電池を数本、取り出した。そして『それ』の側面に手をかけ、蓋をはずす。中に、電池をはめ込む。
いつも背面から伸びているACコードを繋いでいたから、電池駆動もできるなんて知らなかった。今日のために、わざわざ調べておいたのだ。
作業を進めながら、苦笑した。廃校舎にまで忍び込んで、何を必死になっているんだ。
そんなにも、この子が見たかったのか。また『おしおき』されたかったのか。
「……」
自分でも説明なんてできない。ただ気持ちの通りに動いたら、こうなっていただけ。そして今も、思うままに動いている。この後どうするかなんて考えていない。
準備が終わった。
そっと電源のスイッチを押すと、POWERランプが光り、懐かしい駆動音が聞こえる。
『腕』が定位置まで上がり、少しするとREADYランプが点灯する。
その光景を見ていた私は、泣きそうになっていた。そうだ、この瞬間が、一番恥ずかしかった。みんなの前で先生が電源を入れ、準備完了を待つのだ。腕が上がっていくのを見ながら、私の心臓は破裂しそうなほどに強く鳴っていた。顔だって真っ赤になっていたに違いない。
そして準備が終わったら。
私は念のため周りに誰かいないか確認してから、スカートの中の下着に手をかけた。それを膝の辺りまで下ろすと、そっとスカートを捲り上げた。
この子は初期のタイプだったから、下着を脱がせるような高度な機能はついていなかった。
みんなの前で自らお尻を出すのは、耐えられないくらい恥ずかしかった。『おしおき』の前に泣き出してしまって、追加の罰を受けた子もいた。
辛いのに、恥ずかしいのに、私は自ら進んで『膝』の上に乗った。あの頃では、考えられなかった。
私は、卒業してから10年、この子を求めていたのか。叱られたかったのか。感情もない機械にお尻を叩かれてわんわん泣きたかったのか。それは一体、どういう気持ちだろう。
考えても、表現なんてできない。誰にも分かってはもらえない。私にもわからないのだから。
でも、今の私の行動には強い想いがある。
それだけ確かで、だから迷いもなく。
運転スイッチに手を伸ばす。きつく目を瞑り、覚悟をこめて指を押し込む。
「おしおきを、お願いします」
PR
トラックバック
トラックバックURL:
コメント
感想ありがとうございます!
とても嬉しいです。
なのに返事が送れてすみません……
また何か書いたら読んでやってください
とても嬉しいです。
なのに返事が送れてすみません……
また何か書いたら読んでやってください
posted by うころもち at
2010/11/21
22:44
[ コメントを修正する ]
ご返信ありがとうございます。
>また何か書いたら・・・
勿論そのつもりです。
そして、ここでリクエストしたいと思います。
2004年に発売された恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD ~クラナド~』のヒロインの1人「藤林 杏」(フジバヤシ キョウ)が、彼女が通う高校の古文の爺さん教師「幸村俊夫先生」から超強烈なお尻ペンペンのお仕置きされる物語を書いて欲しいです。
お仕置きに至った理由は、校則で禁止されているバイク通学を密かにしていたのが幸村先生に見つかり、口頭注意を受けたけど、相手が爺さん先生だと思って高を括り、翌朝もバイク通学をしたから。
お仕置きの体勢は、放課後、幸村先生に生徒指導室に連行されて、「机の上に両手を置いてお尻を突き出す」「机の上にうつ伏せになってお尻を突き出す」「椅子の上に両手を置いてお尻を突き上げる」「椅子に座った幸村先生の膝の上に乗せられる」「壁に両手付いてお尻を突き出す」のいずれかで。
その後、制服のスカートを捲くり上げられて、“白と水色の縞々パンツ”を下ろされ、丸出しになったお尻を幸村先生に見られながら、平手で思いっきりお尻ペンペン。
お尻を叩く回数ですが、最低でも100発が理想的かと思われますが、200発とか300発とか400発とか500発以上でも構わないです。
ちなみに幸村先生についてですが、(原作の設定にもあるように)一見すると単なるお爺さんですが、実は武術に長けていて、かつてガラの悪い工業高校で教員を務めていた頃、大勢の不良をたった一人で倒してしまう等の数々の武勇伝があったりします。
そんな豪傑爺さんの先生が本気でお尻ペンペンですので、一発一発の痛さが尋常でないのは言うまでもありません。
いったんは懲りた杏でしたが、数日後、遅刻しそうなので久々に内緒のバイク通学をしますが、またしても幸村先生に見つかり、その日の放課後、生徒指導室内にお尻を叩く音と杏の泣き叫ぶ声がかなりの長時間に渡って鳴り響きます。
長くなってしまって恐縮ですが、こんな感じのシチュエーションでお願いします。
>また何か書いたら・・・
勿論そのつもりです。
そして、ここでリクエストしたいと思います。
2004年に発売された恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD ~クラナド~』のヒロインの1人「藤林 杏」(フジバヤシ キョウ)が、彼女が通う高校の古文の爺さん教師「幸村俊夫先生」から超強烈なお尻ペンペンのお仕置きされる物語を書いて欲しいです。
お仕置きに至った理由は、校則で禁止されているバイク通学を密かにしていたのが幸村先生に見つかり、口頭注意を受けたけど、相手が爺さん先生だと思って高を括り、翌朝もバイク通学をしたから。
お仕置きの体勢は、放課後、幸村先生に生徒指導室に連行されて、「机の上に両手を置いてお尻を突き出す」「机の上にうつ伏せになってお尻を突き出す」「椅子の上に両手を置いてお尻を突き上げる」「椅子に座った幸村先生の膝の上に乗せられる」「壁に両手付いてお尻を突き出す」のいずれかで。
その後、制服のスカートを捲くり上げられて、“白と水色の縞々パンツ”を下ろされ、丸出しになったお尻を幸村先生に見られながら、平手で思いっきりお尻ペンペン。
お尻を叩く回数ですが、最低でも100発が理想的かと思われますが、200発とか300発とか400発とか500発以上でも構わないです。
ちなみに幸村先生についてですが、(原作の設定にもあるように)一見すると単なるお爺さんですが、実は武術に長けていて、かつてガラの悪い工業高校で教員を務めていた頃、大勢の不良をたった一人で倒してしまう等の数々の武勇伝があったりします。
そんな豪傑爺さんの先生が本気でお尻ペンペンですので、一発一発の痛さが尋常でないのは言うまでもありません。
いったんは懲りた杏でしたが、数日後、遅刻しそうなので久々に内緒のバイク通学をしますが、またしても幸村先生に見つかり、その日の放課後、生徒指導室内にお尻を叩く音と杏の泣き叫ぶ声がかなりの長時間に渡って鳴り響きます。
長くなってしまって恐縮ですが、こんな感じのシチュエーションでお願いします。
posted by トモユキ at
2010/11/28
03:21
[ コメントを修正する ]
なかなかナイスなシチュエーションですね。
お尻叩きする機械という発想も面白いですし、主人公の女性が久しぶりにお尻叩きを受ける為に、スカートの中の下着に手をかけて膝の辺りまで下ろすと、そっとスカートを捲り上げたシーンも読んでいて凄くドキドキさせられました。
この後、女性のお尻がどうなってしまうかが気になります♪