お久しぶりです。急に更新します。
というのも、昨日いつものようにネットサーフィンをしていましたら、某所で今週のFAIRY TAILのネタバレを見かけまして。それがまあ、女の子が全裸で土下座をするって内容だったんですけど、その画像をみて5分後くらいに僕はコンビニまで走ってマガジンを買って来たんです。多分買うのは10年ぶりくらいなんですけど、特に迷いはなかったです。
で、読みまして。色々思うところがあったわけです。
まず言っておきますが、週間少年漫画で全裸土下座を描いた時点で僕の中ではもう100点なんです。さすがRAVEでスパイの女の子を拷問するシーンを描いていた真島先生です。FTは正直読んだことないんですけど、買おうかと思わされました。
週間少年漫画としてみたら100点ってのは前提として、それでもいろいろ、「こうなってたらよかったのに」とか「ここはこうじゃないと」とか、とにかく自分の中にあった全裸土下座論が脳内で盛り上がったんです。それをどこかに書きたいなーと思って、更新することにしたわけです。
ここまで読めばわかるとは思いますが、全裸土下座に理解のない人にとってこの記事はただただ気持ち悪いばかりだと思うので、興味がない場合はこの先は読まないほうがいいです。
まず良かったところと悪かったところをまとめます。
これはほぼ僕の好みなので、人によっては真逆かもなってところもあります。
●良かったところ
①女の子がかわいかった。
②周りにめっちゃ人がいた。
③周りにいる人たちが全員真顔だった。
④脱いだあと赤面してた。
⑤土下座の時、隣に脱いだ服が置いてあった。
●悪かったところ
①脱ぐ時に全くごねなかった。
②脱いだあと何故か胸だけを隠していた。
③胸を隠したことをマスターが注意しなかった。
④土下座した後が描かれていなかった。
⑤謝罪じゃなくてありがとうの土下座だった。
⑥フキダシが邪魔だった。
⑦とにかく短かった。
●どちらとも言い難いところ
①自分から土下座した。
②服を脱がせた理由がはっきりと描かれていなかった。
こんな感じですね。
良かったところから詳しく説明します。といっても①についてはあんまり説明いらないですね。僕は以前から真島先生の絵を性的な目で見ていましたので、完全にただの好みです。絵以外だと、何か「普段は冷静沈着」みたいな雰囲気のキャラだったのでそこが良かったですね。全裸土下座向きのキャラなんじゃないでしょうか。
②と③は「さすがわかってるな」と思いました。ネットで見た画像は周りの人が描かれていないコマだったので、マガジンを買って得た一番の収穫と言えます。周りに人がいる中での全裸土下座は恥ずかしい→最高ってのは当然として、③の「全員真顔」ってのがポイントです。ギャラリーが変に「おお~」みたいな性的な雰囲気を出すと、逆に駄目です。あくまでも厳粛に、「お前だけだよ、恥ずかしがって意識してんの」みたいな空気が一番だと思います。
次は④ですね。僕は今週しか読んでないので詳しくはわからないんですけど、このキャラは上で書いたように「普段は冷静沈着」っぽい感じなんです。現に脱ぐまでは落ち着いてましたし。顔面にぶどうぶつけられても冷静でした。
そんなキャラなので脱いでも冷静なんじゃないか、って不安が出てくるわけですけど、流石に脱いだら赤面してました。ここは読んでてホッとしましたね。ちゃんと胸も隠してました。(これは不満もあるので後で書きます)
⑤も良かったですね。脱いだから隣に置いてあるのは当たり前なんですけど、これを描くのと描かないのとでは結構違ってくるんじゃないかと思います。あのコマ単体でみても「ああ、今服を脱いで土下座したんだな」ってのが伝わりますし。服がなかったら最初から全裸の人に見えなくもないですよ。
で、ここから悪いところになるわけですけど、しつこく言いますが、全裸土下座を描いてくれた時点で100点なんです。この先は僕のわがままでしかありません。
まず①です。これは好みの分かれるところなのかな、と思うんですけど、僕としてはもっとごねて欲しかったです。理想としては、「服を脱げ」って言われて、まず「えっ」って聞こえなかったフリをして欲しいです。空耳かな?みたいな。その後も、後ろにいる人たちをチラッとみて「いや、しかし……」とかごにょごにょ言ってなかなか脱ごうとしないで、マスターに一喝される、みたいなのが良いですね。潔く全裸になるのはカッコいいですけど、僕の求めていたのは見苦しい感じでした。
で、②です。これはホントにミスなんじゃないかと思ってます。何が言いたいのかって「何で全裸なのに下を一切隠さないのか」って話なんです。普通片手で胸を隠してもう片方で股間を隠すだろって。下半身に無頓着か、と。まあ何で胸だけなのかは僕の予想だと、多分カメラワーク的に下半身が映ってなかったからなんじゃないかなと思うんですけど。つまりその予想が当たってたらミスですよね。映ってないだけでみんなには見られてるわけですから。あと個人的にはカメラには一回後ろに回って欲しかったです。土下座のシーンは後ろからでしたけど、僕はもっと尻が見たかったです。
③はまあ、難しいところかもしれません。そんなことをわざわざ注意したら、厳格そうなマスターがエロ親父に見えかねませんからね。しかしそれでも、胸を隠す見苦しさに喝を入れてほしかった。僕はそう思います。
④は簡単に言うと⑦と同じですね。短すぎるゆえに描かれていなかったんじゃないかと。正直、僕としてはこの全裸土下座のシーンに1話消費しても良かったんじゃないかとさえ思ってますからね。実際は4ページなので短すぎです。
で、僕がどうして欲しかったかと言うと、服は没収して全裸で退室させて欲しかったです。「お前はもうこのギルドの人間じゃないんだから、その服を着る資格はない」とか何とか適当に言って。或いは服を着るシーンをちゃんと描いて欲しかった。ついでに言うと脱ぐときも描いてほしかった。少年漫画だってことを忘れて寝言言ってます。
⑤はどっちでもいいといえばいいのかもしれません。ただ、僕の中では土下座といえば謝罪なので、「お世話になりました」はしっくりこなかったですね。ネットで土下座画像だけ見たときは、完全に謝罪だと思ってましたから、それを期待しちゃったのかもしれません。謝罪のほうが屈辱感強そうですし。
⑥は何言ってんだって感じですね。これは少年漫画なんです。全裸土下座を後ろから描いたんだから、フキダシで隠すのは当然なんです。わかってるんです。それでも言いたかった……。
まあ悪かったところを総括すると、「もっと詳細に描いてほしかった。端折らないで欲しかった」ってのが大半です。
最後に良いとも悪いとも言えないところですが、①の自分からってのは、シチュエーション的に「お世話になりました」なのでしょうがないですね。でも後ろの人たちから丸見えになることを一切躊躇していなかったのはやっぱり気になります。じゃあもう胸も隠さないでいいだろって思っちゃうんですね。
あと②なんですけど、急に言うんですね。「服を脱げ」って。で、ユキノ(ここで初めて出ましたが、土下座した子の名前です)も「はい」ってすぐ脱いじゃうんですね。理由は書かれてないんですよ。
多分ですけど、ギルドの紋章らしきものが腹の辺りにあって、脱いだ後にそれを消せってマスターが言うから、「脱げ」っていうのは「紋章をみせろ」ってことなんじゃないかと考えています。ただ紋章を見せるだけなら服を捲り上げればいいだけなんですけど、マスターの考えとしては「そんな事いちいち言うのは邪魔臭い。それに俺はお前の羞恥心なんて知ったことじゃないんだよ」って意味で簡潔に「脱げ」って言ったんじゃないかと思うわけです。で、ユキノも言われたままに全部脱いじゃう、と。このギルドってのがなんなのかも全く知らないんですけどね。
そんな感じで、長々と書いたわけですが、まあ、気持ち悪いですね。
でもいいんです。今僕の中には、すげえいいもん書けたなって満足感しかありません。
とりあえず熱が冷める前に一気に書けて良かったです。ありがとうございました。
というのも、昨日いつものようにネットサーフィンをしていましたら、某所で今週のFAIRY TAILのネタバレを見かけまして。それがまあ、女の子が全裸で土下座をするって内容だったんですけど、その画像をみて5分後くらいに僕はコンビニまで走ってマガジンを買って来たんです。多分買うのは10年ぶりくらいなんですけど、特に迷いはなかったです。
で、読みまして。色々思うところがあったわけです。
まず言っておきますが、週間少年漫画で全裸土下座を描いた時点で僕の中ではもう100点なんです。さすがRAVEでスパイの女の子を拷問するシーンを描いていた真島先生です。FTは正直読んだことないんですけど、買おうかと思わされました。
週間少年漫画としてみたら100点ってのは前提として、それでもいろいろ、「こうなってたらよかったのに」とか「ここはこうじゃないと」とか、とにかく自分の中にあった全裸土下座論が脳内で盛り上がったんです。それをどこかに書きたいなーと思って、更新することにしたわけです。
ここまで読めばわかるとは思いますが、全裸土下座に理解のない人にとってこの記事はただただ気持ち悪いばかりだと思うので、興味がない場合はこの先は読まないほうがいいです。
まず良かったところと悪かったところをまとめます。
これはほぼ僕の好みなので、人によっては真逆かもなってところもあります。
●良かったところ
①女の子がかわいかった。
②周りにめっちゃ人がいた。
③周りにいる人たちが全員真顔だった。
④脱いだあと赤面してた。
⑤土下座の時、隣に脱いだ服が置いてあった。
●悪かったところ
①脱ぐ時に全くごねなかった。
②脱いだあと何故か胸だけを隠していた。
③胸を隠したことをマスターが注意しなかった。
④土下座した後が描かれていなかった。
⑤謝罪じゃなくてありがとうの土下座だった。
⑥フキダシが邪魔だった。
⑦とにかく短かった。
●どちらとも言い難いところ
①自分から土下座した。
②服を脱がせた理由がはっきりと描かれていなかった。
こんな感じですね。
良かったところから詳しく説明します。といっても①についてはあんまり説明いらないですね。僕は以前から真島先生の絵を性的な目で見ていましたので、完全にただの好みです。絵以外だと、何か「普段は冷静沈着」みたいな雰囲気のキャラだったのでそこが良かったですね。全裸土下座向きのキャラなんじゃないでしょうか。
②と③は「さすがわかってるな」と思いました。ネットで見た画像は周りの人が描かれていないコマだったので、マガジンを買って得た一番の収穫と言えます。周りに人がいる中での全裸土下座は恥ずかしい→最高ってのは当然として、③の「全員真顔」ってのがポイントです。ギャラリーが変に「おお~」みたいな性的な雰囲気を出すと、逆に駄目です。あくまでも厳粛に、「お前だけだよ、恥ずかしがって意識してんの」みたいな空気が一番だと思います。
次は④ですね。僕は今週しか読んでないので詳しくはわからないんですけど、このキャラは上で書いたように「普段は冷静沈着」っぽい感じなんです。現に脱ぐまでは落ち着いてましたし。顔面にぶどうぶつけられても冷静でした。
そんなキャラなので脱いでも冷静なんじゃないか、って不安が出てくるわけですけど、流石に脱いだら赤面してました。ここは読んでてホッとしましたね。ちゃんと胸も隠してました。(これは不満もあるので後で書きます)
⑤も良かったですね。脱いだから隣に置いてあるのは当たり前なんですけど、これを描くのと描かないのとでは結構違ってくるんじゃないかと思います。あのコマ単体でみても「ああ、今服を脱いで土下座したんだな」ってのが伝わりますし。服がなかったら最初から全裸の人に見えなくもないですよ。
で、ここから悪いところになるわけですけど、しつこく言いますが、全裸土下座を描いてくれた時点で100点なんです。この先は僕のわがままでしかありません。
まず①です。これは好みの分かれるところなのかな、と思うんですけど、僕としてはもっとごねて欲しかったです。理想としては、「服を脱げ」って言われて、まず「えっ」って聞こえなかったフリをして欲しいです。空耳かな?みたいな。その後も、後ろにいる人たちをチラッとみて「いや、しかし……」とかごにょごにょ言ってなかなか脱ごうとしないで、マスターに一喝される、みたいなのが良いですね。潔く全裸になるのはカッコいいですけど、僕の求めていたのは見苦しい感じでした。
で、②です。これはホントにミスなんじゃないかと思ってます。何が言いたいのかって「何で全裸なのに下を一切隠さないのか」って話なんです。普通片手で胸を隠してもう片方で股間を隠すだろって。下半身に無頓着か、と。まあ何で胸だけなのかは僕の予想だと、多分カメラワーク的に下半身が映ってなかったからなんじゃないかなと思うんですけど。つまりその予想が当たってたらミスですよね。映ってないだけでみんなには見られてるわけですから。あと個人的にはカメラには一回後ろに回って欲しかったです。土下座のシーンは後ろからでしたけど、僕はもっと尻が見たかったです。
③はまあ、難しいところかもしれません。そんなことをわざわざ注意したら、厳格そうなマスターがエロ親父に見えかねませんからね。しかしそれでも、胸を隠す見苦しさに喝を入れてほしかった。僕はそう思います。
④は簡単に言うと⑦と同じですね。短すぎるゆえに描かれていなかったんじゃないかと。正直、僕としてはこの全裸土下座のシーンに1話消費しても良かったんじゃないかとさえ思ってますからね。実際は4ページなので短すぎです。
で、僕がどうして欲しかったかと言うと、服は没収して全裸で退室させて欲しかったです。「お前はもうこのギルドの人間じゃないんだから、その服を着る資格はない」とか何とか適当に言って。或いは服を着るシーンをちゃんと描いて欲しかった。ついでに言うと脱ぐときも描いてほしかった。少年漫画だってことを忘れて寝言言ってます。
⑤はどっちでもいいといえばいいのかもしれません。ただ、僕の中では土下座といえば謝罪なので、「お世話になりました」はしっくりこなかったですね。ネットで土下座画像だけ見たときは、完全に謝罪だと思ってましたから、それを期待しちゃったのかもしれません。謝罪のほうが屈辱感強そうですし。
⑥は何言ってんだって感じですね。これは少年漫画なんです。全裸土下座を後ろから描いたんだから、フキダシで隠すのは当然なんです。わかってるんです。それでも言いたかった……。
まあ悪かったところを総括すると、「もっと詳細に描いてほしかった。端折らないで欲しかった」ってのが大半です。
最後に良いとも悪いとも言えないところですが、①の自分からってのは、シチュエーション的に「お世話になりました」なのでしょうがないですね。でも後ろの人たちから丸見えになることを一切躊躇していなかったのはやっぱり気になります。じゃあもう胸も隠さないでいいだろって思っちゃうんですね。
あと②なんですけど、急に言うんですね。「服を脱げ」って。で、ユキノ(ここで初めて出ましたが、土下座した子の名前です)も「はい」ってすぐ脱いじゃうんですね。理由は書かれてないんですよ。
多分ですけど、ギルドの紋章らしきものが腹の辺りにあって、脱いだ後にそれを消せってマスターが言うから、「脱げ」っていうのは「紋章をみせろ」ってことなんじゃないかと考えています。ただ紋章を見せるだけなら服を捲り上げればいいだけなんですけど、マスターの考えとしては「そんな事いちいち言うのは邪魔臭い。それに俺はお前の羞恥心なんて知ったことじゃないんだよ」って意味で簡潔に「脱げ」って言ったんじゃないかと思うわけです。で、ユキノも言われたままに全部脱いじゃう、と。このギルドってのがなんなのかも全く知らないんですけどね。
そんな感じで、長々と書いたわけですが、まあ、気持ち悪いですね。
でもいいんです。今僕の中には、すげえいいもん書けたなって満足感しかありません。
とりあえず熱が冷める前に一気に書けて良かったです。ありがとうございました。
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体育館。
今日はバレーの授業で、義武は完全に磔状態だった。
「ようし。じゃあお前ら、一人づつ順番に、義武のケツにサーブをぶちかませ」
ぴゅい、と体育教師の森田が笛を鳴らすと、列の一番前に立っていた生徒が手に持っていたバレーボールを真上に投げ上げた。
「そう、れっ」
見事なフォームから勢いよく放たれたサーブ。それは真っ直ぐに義武のケツに向かった。
「おっほ」
ボールが激突した瞬間、義武は堪えきれず声を上げた。ピンポイントに当たったら、すげえ痛いのである。そして義武は自らのケツがどうかしてしまったのではないかと心配になり、触って確かめてみたそうな顔をした。磔にされている為、それは叶わぬ願いである。
「へいへいへい。一発目で声上げるなんて情けないねー」
「そんなんで残り耐えられるわけー?」
野次が飛ぶ。
無理だろうな、義武は思ったが、決して声には出さない。弱音を吐くことも抗議することも、今の彼には許されていない。下手に発言して彼女らを逆上させれば、これ以上の酷い罰を受けることになるかもしれない。一応森田が監督してくれているとはいえ、それも女子たちの怒りの前では当てにならない。
「次行くよー」
次の生徒が声を上げる。そして言い終わってすぐに、2発目の衝撃が義武を襲った。
「っふお」
漏れ出した声とともに、義武を磔にしている十字架が揺れた。暴れたところで拘束が解けるわけではない。しかしそれでも、義武は暴れずにはいられなかった。痛いからである。
「ほい次ー」
3番手にバレー部の女子が見事なサーブを決める。強いドライブのかかったそれは、義武のケツに強烈な摩擦を与えた。あまりの熱さに、義武はケツが火傷したのではないかと疑った。そしてそれを確かめてみたそうな顔をした。しかし皆に背を向けている為、その表情は誰にも伝わらなかった。
「あれ、何も言わないね」
「もしかして泣いちゃった?」
女子達の声の通り、義武は泣いていた。声こそ上げないが、その両目からは確かに涙が流れていたのだ。その理由は痛いから。ケツが猛烈に、焼けるような感覚。それだけで涙するに十分だった。
しかし、それだけではない。
義武は心の底から、悔しがっていた。
俺は悪いことなんてしてない。
ただ、女子のスカートがひらひらしてるから、中が気になって、捲ってみただけなんだ。
そしたらパンツがあったから、中が気になって、下ろしてみたら、さらにケツがあったから、何重構造だよって思って、叩いてみた……それだけなんだ……。
「それ十分じゃないのー」
クラスメイトのエスパー雅美が義武の心を読んだ。同時にサーブを放つ。
念力によりあり得ないほどの回転がかかったそれは、義武のケツに当たった瞬間、焦げ臭い臭いを発した。
「くせえ! 義武、くせえ!」
一人の女子が大きな声で言うと、皆いっせいに笑い出した。監督責任者である森田でさえ、くすっとした。しかしもちろん、義武に笑みはない。
「ふおっふおおお」
燃え上がるようなケツの感覚に、義武はパニック状態だった。もうケツがないんじゃないかとさえ思えた。今までの人生が楽園に思えた。走馬灯がチラッと見えた。
しかし、そんな義武の16年間を打ち砕くかのように、次なる一撃が放たれる。
佐々木、宇都宮、榎本の仲良し三人組である。
彼女らの仲良しぶりは校内の生徒全員が知るほどであり、それ故に、サーブも三人で一回だった。
「「「義武耐えられそうにないし、これで一回にしてやんよ」」」
喋りさえも三人は同時だ。
さらに、毎日同じ飯を食っているし、風呂も一緒に入るし、トイレも三人で一室をシェアする。
顔もそっくりなため、三つ子かクローンではないかとの噂も絶えないが、三人はそれを否定し続けている。「あたしらミラクル級に仲良しなだけなんで」が決まり文句だ。
そんな三人の放つサーブは、エスパー雅美の協力の下、成り立つ。
まず、雅美の超能力により、仲良し三人組は霊体となり、ボールに憑依する。抜け殻となった肉体は崩れ落ち、パンツは丸見えとなる。
そして雅美は三人分の魂に加えて自らの念力をボールに込め、全力のサーブを放つのだ。
「「「いっけええええ」」」
三人分の魂と念力が乗ったボールは、ボールの形をしたエネルギー弾と言えた。
青い光を纏った三人+一人の一撃は、稲妻のような軌跡を描き、義武のケツに向かった。
そして衝突の瞬間、体育館内は閃光に包まれた。
その時、義武はビックリしていた。まさか齢16にしてエネルギー弾による攻撃を受けることになるとは、思っていなかったのである。まるでドラゴンボールだ、と光の中で義武は思った。少年漫画を愛する義武にとって、ドラゴンボールの戦いは一種の憧れであったが、流石にこの状況でそれを喜ぶ余裕は無かった。ただ漠然と、戦いの中に身を投じている自分を、思い浮かべていた。
あまりの衝撃に十字架が軋む。体育館ごと吹き飛ぶのではないかというほどの威力。義武の正面に位置していたステージの幕は、衝撃波に耐え切れず引き裂かれた。ステージ上の飾られた校章は壁にめり込んで見えなくなった。
しかし、義武は生きていた。ケツはえらいことになっていたが、命はなんとか繋ぎとめられた。痛みはもはや無く、ただ、えらいことになっているという実感だけがあった。
荒い息を上げる。失いかけた意識を取り戻す。そして、背後から声が聞こえていることに気づく。
「やば。ボール破裂しちゃった」
「ちょ、雅美やりすぎ。マジ光りすぎで目とか痛いし」
「つーかやばかった。あたしらも死んだかと思ったもん」
ごめーん、と雅美は笑いながら、抜け殻となっていた三人の肉体に魂を呼び戻す。
目を覚ました三人は、しかし次の瞬間に気絶した。全精神力を使い果たしたせいだ、と雅美が皆に説明する。再び丸見えとなったパンツは、森田を興奮させた。
「しかしなあ、お前ら、流石にもういいだろ」
気を取り直して森田はため息をつく。
「ボールも無くなったし、体育館ボロボロだし、それにほら、見てみろ義武のケツを」
指差した先を見た女子達の間で、悲鳴が上がる。
見た目のグロテクスさにおいて、義武のケツは彼女達の約16年の歴史を塗り替えるほどだったのだ。目にした瞬間に、嫌悪感から逃げ出す者や、嘔吐する者さえいた。
森田は女子達の予想外の拒否反応にビックリした。グロ画像を掲示板に貼り付ける嫌がらせを唯一の趣味としていた彼は、耐性が強かったのだ。「ちょ、そんな、落ち着けよ」と口では皆を取り成しながらも、おろおろしていた。
「やべえ! 義武、やべえ!」
そんな阿鼻叫喚の体育館内で、一人の女子が大声を上げる。先ほど義武のケツの臭いを敏感に察知した女子だ。彼女は何かと大声を出す。
「やべえ! ケツ! やべえし!」
すると他の女子が、さっきの「くせえ!」の流れを思い出して思わず噴き出した。笑いが皆にも伝染する。嘔吐した者も、自分の吐しゃ物に笑った。
あっという間に体育館が笑いに包まれ、義武のグロテスクなケツもネタ扱いされた。
「ケツウェルダン!」と皆で声をそろえて言うのが一瞬で流行した。
森田も顔を伏せてニヤニヤし始めた。
「いや、笑えねえし! ケツ! やべえよ! 義武!」
館内の笑いは、間もなく校内全域に広がっていく。
ただ二人、義武のケツを本気で心配していた女子と、義武本人を取り残して。
「義武! 義武! ケツ!! ケツが!!」
絶叫し続ける女子と周囲の笑い声の中、義武は気絶した。
今日はバレーの授業で、義武は完全に磔状態だった。
「ようし。じゃあお前ら、一人づつ順番に、義武のケツにサーブをぶちかませ」
ぴゅい、と体育教師の森田が笛を鳴らすと、列の一番前に立っていた生徒が手に持っていたバレーボールを真上に投げ上げた。
「そう、れっ」
見事なフォームから勢いよく放たれたサーブ。それは真っ直ぐに義武のケツに向かった。
「おっほ」
ボールが激突した瞬間、義武は堪えきれず声を上げた。ピンポイントに当たったら、すげえ痛いのである。そして義武は自らのケツがどうかしてしまったのではないかと心配になり、触って確かめてみたそうな顔をした。磔にされている為、それは叶わぬ願いである。
「へいへいへい。一発目で声上げるなんて情けないねー」
「そんなんで残り耐えられるわけー?」
野次が飛ぶ。
無理だろうな、義武は思ったが、決して声には出さない。弱音を吐くことも抗議することも、今の彼には許されていない。下手に発言して彼女らを逆上させれば、これ以上の酷い罰を受けることになるかもしれない。一応森田が監督してくれているとはいえ、それも女子たちの怒りの前では当てにならない。
「次行くよー」
次の生徒が声を上げる。そして言い終わってすぐに、2発目の衝撃が義武を襲った。
「っふお」
漏れ出した声とともに、義武を磔にしている十字架が揺れた。暴れたところで拘束が解けるわけではない。しかしそれでも、義武は暴れずにはいられなかった。痛いからである。
「ほい次ー」
3番手にバレー部の女子が見事なサーブを決める。強いドライブのかかったそれは、義武のケツに強烈な摩擦を与えた。あまりの熱さに、義武はケツが火傷したのではないかと疑った。そしてそれを確かめてみたそうな顔をした。しかし皆に背を向けている為、その表情は誰にも伝わらなかった。
「あれ、何も言わないね」
「もしかして泣いちゃった?」
女子達の声の通り、義武は泣いていた。声こそ上げないが、その両目からは確かに涙が流れていたのだ。その理由は痛いから。ケツが猛烈に、焼けるような感覚。それだけで涙するに十分だった。
しかし、それだけではない。
義武は心の底から、悔しがっていた。
俺は悪いことなんてしてない。
ただ、女子のスカートがひらひらしてるから、中が気になって、捲ってみただけなんだ。
そしたらパンツがあったから、中が気になって、下ろしてみたら、さらにケツがあったから、何重構造だよって思って、叩いてみた……それだけなんだ……。
「それ十分じゃないのー」
クラスメイトのエスパー雅美が義武の心を読んだ。同時にサーブを放つ。
念力によりあり得ないほどの回転がかかったそれは、義武のケツに当たった瞬間、焦げ臭い臭いを発した。
「くせえ! 義武、くせえ!」
一人の女子が大きな声で言うと、皆いっせいに笑い出した。監督責任者である森田でさえ、くすっとした。しかしもちろん、義武に笑みはない。
「ふおっふおおお」
燃え上がるようなケツの感覚に、義武はパニック状態だった。もうケツがないんじゃないかとさえ思えた。今までの人生が楽園に思えた。走馬灯がチラッと見えた。
しかし、そんな義武の16年間を打ち砕くかのように、次なる一撃が放たれる。
佐々木、宇都宮、榎本の仲良し三人組である。
彼女らの仲良しぶりは校内の生徒全員が知るほどであり、それ故に、サーブも三人で一回だった。
「「「義武耐えられそうにないし、これで一回にしてやんよ」」」
喋りさえも三人は同時だ。
さらに、毎日同じ飯を食っているし、風呂も一緒に入るし、トイレも三人で一室をシェアする。
顔もそっくりなため、三つ子かクローンではないかとの噂も絶えないが、三人はそれを否定し続けている。「あたしらミラクル級に仲良しなだけなんで」が決まり文句だ。
そんな三人の放つサーブは、エスパー雅美の協力の下、成り立つ。
まず、雅美の超能力により、仲良し三人組は霊体となり、ボールに憑依する。抜け殻となった肉体は崩れ落ち、パンツは丸見えとなる。
そして雅美は三人分の魂に加えて自らの念力をボールに込め、全力のサーブを放つのだ。
「「「いっけええええ」」」
三人分の魂と念力が乗ったボールは、ボールの形をしたエネルギー弾と言えた。
青い光を纏った三人+一人の一撃は、稲妻のような軌跡を描き、義武のケツに向かった。
そして衝突の瞬間、体育館内は閃光に包まれた。
その時、義武はビックリしていた。まさか齢16にしてエネルギー弾による攻撃を受けることになるとは、思っていなかったのである。まるでドラゴンボールだ、と光の中で義武は思った。少年漫画を愛する義武にとって、ドラゴンボールの戦いは一種の憧れであったが、流石にこの状況でそれを喜ぶ余裕は無かった。ただ漠然と、戦いの中に身を投じている自分を、思い浮かべていた。
あまりの衝撃に十字架が軋む。体育館ごと吹き飛ぶのではないかというほどの威力。義武の正面に位置していたステージの幕は、衝撃波に耐え切れず引き裂かれた。ステージ上の飾られた校章は壁にめり込んで見えなくなった。
しかし、義武は生きていた。ケツはえらいことになっていたが、命はなんとか繋ぎとめられた。痛みはもはや無く、ただ、えらいことになっているという実感だけがあった。
荒い息を上げる。失いかけた意識を取り戻す。そして、背後から声が聞こえていることに気づく。
「やば。ボール破裂しちゃった」
「ちょ、雅美やりすぎ。マジ光りすぎで目とか痛いし」
「つーかやばかった。あたしらも死んだかと思ったもん」
ごめーん、と雅美は笑いながら、抜け殻となっていた三人の肉体に魂を呼び戻す。
目を覚ました三人は、しかし次の瞬間に気絶した。全精神力を使い果たしたせいだ、と雅美が皆に説明する。再び丸見えとなったパンツは、森田を興奮させた。
「しかしなあ、お前ら、流石にもういいだろ」
気を取り直して森田はため息をつく。
「ボールも無くなったし、体育館ボロボロだし、それにほら、見てみろ義武のケツを」
指差した先を見た女子達の間で、悲鳴が上がる。
見た目のグロテクスさにおいて、義武のケツは彼女達の約16年の歴史を塗り替えるほどだったのだ。目にした瞬間に、嫌悪感から逃げ出す者や、嘔吐する者さえいた。
森田は女子達の予想外の拒否反応にビックリした。グロ画像を掲示板に貼り付ける嫌がらせを唯一の趣味としていた彼は、耐性が強かったのだ。「ちょ、そんな、落ち着けよ」と口では皆を取り成しながらも、おろおろしていた。
「やべえ! 義武、やべえ!」
そんな阿鼻叫喚の体育館内で、一人の女子が大声を上げる。先ほど義武のケツの臭いを敏感に察知した女子だ。彼女は何かと大声を出す。
「やべえ! ケツ! やべえし!」
すると他の女子が、さっきの「くせえ!」の流れを思い出して思わず噴き出した。笑いが皆にも伝染する。嘔吐した者も、自分の吐しゃ物に笑った。
あっという間に体育館が笑いに包まれ、義武のグロテスクなケツもネタ扱いされた。
「ケツウェルダン!」と皆で声をそろえて言うのが一瞬で流行した。
森田も顔を伏せてニヤニヤし始めた。
「いや、笑えねえし! ケツ! やべえよ! 義武!」
館内の笑いは、間もなく校内全域に広がっていく。
ただ二人、義武のケツを本気で心配していた女子と、義武本人を取り残して。
「義武! 義武! ケツ!! ケツが!!」
絶叫し続ける女子と周囲の笑い声の中、義武は気絶した。
人気のない廃校舎。の教室。その中で私はひとり、下手糞な合成写真のように突っ立っていた。
まさか本当にあるなんて。
正直信じてはいなかった。同窓会の2次会で、酒に酔った旧友の、それも人伝に聞いたという話だ。鵜呑みに出来るはずはない。それでも。
あれさ、まだ残ってるらしいよ。場所もそのまんまで。捨てりゃいいのに、よっぽど面倒だったのかな。
まじで、と笑いながら聞いていた私は、しかし内心動揺していた。忘れていた記憶が、呼び起こされた。どうしようもなく嫌な記憶でしかないはずなのに、その話を聞いた時から胸の昂ぶりが止まらなかった。
抑える為には、来るしかなかった。
「ほんとに、そのまま……」
近づいていき、そっと手を伸ばす。埃にまみれながらも、その姿は記憶のまま。あの頃の空気を、確かに思い出させてくれた。
痛くて、恥ずかしくて、ただただ辛い思い出。
それでも私は、ここに来てしまった。そして『それ』を見て、触って、何故かほっとした。変わらないでいてくれた事に、純粋に安心した。
「まだ……動くかな」
肩に下げていた荷物を下ろすと、その中から乾電池を数本、取り出した。そして『それ』の側面に手をかけ、蓋をはずす。中に、電池をはめ込む。
いつも背面から伸びているACコードを繋いでいたから、電池駆動もできるなんて知らなかった。今日のために、わざわざ調べておいたのだ。
作業を進めながら、苦笑した。廃校舎にまで忍び込んで、何を必死になっているんだ。
そんなにも、この子が見たかったのか。また『おしおき』されたかったのか。
「……」
自分でも説明なんてできない。ただ気持ちの通りに動いたら、こうなっていただけ。そして今も、思うままに動いている。この後どうするかなんて考えていない。
準備が終わった。
そっと電源のスイッチを押すと、POWERランプが光り、懐かしい駆動音が聞こえる。
『腕』が定位置まで上がり、少しするとREADYランプが点灯する。
その光景を見ていた私は、泣きそうになっていた。そうだ、この瞬間が、一番恥ずかしかった。みんなの前で先生が電源を入れ、準備完了を待つのだ。腕が上がっていくのを見ながら、私の心臓は破裂しそうなほどに強く鳴っていた。顔だって真っ赤になっていたに違いない。
そして準備が終わったら。
私は念のため周りに誰かいないか確認してから、スカートの中の下着に手をかけた。それを膝の辺りまで下ろすと、そっとスカートを捲り上げた。
この子は初期のタイプだったから、下着を脱がせるような高度な機能はついていなかった。
みんなの前で自らお尻を出すのは、耐えられないくらい恥ずかしかった。『おしおき』の前に泣き出してしまって、追加の罰を受けた子もいた。
辛いのに、恥ずかしいのに、私は自ら進んで『膝』の上に乗った。あの頃では、考えられなかった。
私は、卒業してから10年、この子を求めていたのか。叱られたかったのか。感情もない機械にお尻を叩かれてわんわん泣きたかったのか。それは一体、どういう気持ちだろう。
考えても、表現なんてできない。誰にも分かってはもらえない。私にもわからないのだから。
でも、今の私の行動には強い想いがある。
それだけ確かで、だから迷いもなく。
運転スイッチに手を伸ばす。きつく目を瞑り、覚悟をこめて指を押し込む。
「おしおきを、お願いします」
まさか本当にあるなんて。
正直信じてはいなかった。同窓会の2次会で、酒に酔った旧友の、それも人伝に聞いたという話だ。鵜呑みに出来るはずはない。それでも。
あれさ、まだ残ってるらしいよ。場所もそのまんまで。捨てりゃいいのに、よっぽど面倒だったのかな。
まじで、と笑いながら聞いていた私は、しかし内心動揺していた。忘れていた記憶が、呼び起こされた。どうしようもなく嫌な記憶でしかないはずなのに、その話を聞いた時から胸の昂ぶりが止まらなかった。
抑える為には、来るしかなかった。
「ほんとに、そのまま……」
近づいていき、そっと手を伸ばす。埃にまみれながらも、その姿は記憶のまま。あの頃の空気を、確かに思い出させてくれた。
痛くて、恥ずかしくて、ただただ辛い思い出。
それでも私は、ここに来てしまった。そして『それ』を見て、触って、何故かほっとした。変わらないでいてくれた事に、純粋に安心した。
「まだ……動くかな」
肩に下げていた荷物を下ろすと、その中から乾電池を数本、取り出した。そして『それ』の側面に手をかけ、蓋をはずす。中に、電池をはめ込む。
いつも背面から伸びているACコードを繋いでいたから、電池駆動もできるなんて知らなかった。今日のために、わざわざ調べておいたのだ。
作業を進めながら、苦笑した。廃校舎にまで忍び込んで、何を必死になっているんだ。
そんなにも、この子が見たかったのか。また『おしおき』されたかったのか。
「……」
自分でも説明なんてできない。ただ気持ちの通りに動いたら、こうなっていただけ。そして今も、思うままに動いている。この後どうするかなんて考えていない。
準備が終わった。
そっと電源のスイッチを押すと、POWERランプが光り、懐かしい駆動音が聞こえる。
『腕』が定位置まで上がり、少しするとREADYランプが点灯する。
その光景を見ていた私は、泣きそうになっていた。そうだ、この瞬間が、一番恥ずかしかった。みんなの前で先生が電源を入れ、準備完了を待つのだ。腕が上がっていくのを見ながら、私の心臓は破裂しそうなほどに強く鳴っていた。顔だって真っ赤になっていたに違いない。
そして準備が終わったら。
私は念のため周りに誰かいないか確認してから、スカートの中の下着に手をかけた。それを膝の辺りまで下ろすと、そっとスカートを捲り上げた。
この子は初期のタイプだったから、下着を脱がせるような高度な機能はついていなかった。
みんなの前で自らお尻を出すのは、耐えられないくらい恥ずかしかった。『おしおき』の前に泣き出してしまって、追加の罰を受けた子もいた。
辛いのに、恥ずかしいのに、私は自ら進んで『膝』の上に乗った。あの頃では、考えられなかった。
私は、卒業してから10年、この子を求めていたのか。叱られたかったのか。感情もない機械にお尻を叩かれてわんわん泣きたかったのか。それは一体、どういう気持ちだろう。
考えても、表現なんてできない。誰にも分かってはもらえない。私にもわからないのだから。
でも、今の私の行動には強い想いがある。
それだけ確かで、だから迷いもなく。
運転スイッチに手を伸ばす。きつく目を瞑り、覚悟をこめて指を押し込む。
「おしおきを、お願いします」